ベトナム駐在時、2016年2月22日に書いた手記です。
またも魚と出会う接点は遠ざかっていった。1年前は通勤車の助手席に革靴とスラックスとYシャツを載せて、毎朝のように出社前にフローターで野池トップゲームを楽しんだ。明日の朝が待ち遠しい、そんな活力に溢れた充実の日々を思い出すと、やるせない現状だった。
そんな時、インターネットでベトナムの釣り情報をリサーチしていると、とんでもないブログを見つけてしまった。なんとホーチミン市近郊にてオカッパリでバラマンディを狙っている日本人釣りグループの釣行記だ。
「何なんだ、この人たちは!?」
興奮を抑えて数々のアップされている写真を見る。アメリカ軍も恐れたであろう、かつてベトコンが潜んだマングローブジャングルの奥地、一体どうやって見つけたのか検討もつかない泥濁る池で、グッドサイズの天然バラマンディをボコボコ釣っている。それもルアーで。身体中の血液がカッと湧き上がった。
たまたま釣行予定がアップされており、参加者を募っていた。勇気をだして管理者に自分の電話番号とメッセージを送信した。次の日、勤務中に知らない番号から着信した。関西アクセントの声の主は100倍速管理人のAshさんだった。
「まだ空きがあるので週末の釣り参加OKです。」
よっしゃあ!
これが今やホーチミン市での生活の支えである釣りと、素晴らしい仲間と出会う接点となったのだ。
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