ベトナム釣行記「ビンセン夜釣り」

2016年10月


今日は平日だが、仕事後久々にビンセンに出向いた。というのもVADで知り合ったYさんと食事をしながらの夜釣りに興じるためだ。彼も私も音楽が大好きで、バンドマントークで盛り上がりながらビールと餌釣りを楽しむ企画である。帰宅後すぐに着替えてニャベ地区のビンセンに向かったが、あいにくの大渋滞に巻き込まれる。近頃HCMCの渋滞状況は日に日に悪化する一方だ。インフラを整えなければ、近い将来大問題となることは目に見えている。

恐縮ながら大遅刻をしてビンセンに着くと、すでにYさんは竿を出して楽しんでいた。早速私も竿セットをお借りして、餌の鳥レバー(味の素付き)をノーシンカーでブッコむ。すぐにアタリが手元に伝わりフッキングを入れた途端、横に走る強烈な引き。ファイトを楽しみながら寄せてくると、30cmちょいのコロソマが浮いてきた。キャッチ。続いて仕掛けを投入すると、すぐにヒット。あまりにも簡単に釣れるので、ルアーマンとしては釣るプロセスにおいて物足りなさを感じるが、ファイトは強烈でやり取りのトレーニンングには最適だ。


次に餌を変えてナマズを狙ってみる。Yさんによると、どうやら10kgを超える大ナマズがこの池に入っているようだ。以前55cmオーバーのコロソマを実際に確認しているので、そんな怪物がいてもおかしくはない。ブン(米粉の麺)を飴玉大に丸め、味の素をふりかけて投入。Yさん曰く味の素が決め手らしい。これまたすぐに魚がヒット。確かに味の素効果が出ている気がする。この魚の引きは先ほどとは違い、随分と重たい。予想通り、大きなナマズが上がってきた。3.5kgのグッドサイズだ。合流早々に本命を釣り上げ、Yさんの活性も上がってきた。釣り分け方法はわからないが、ブンが効くのは間違いない。


たまにはこんな気軽な釣りも面白い。竿は置き竿にしてドラグはユルユルに設定。ラインが引かれれば、急いで竿を持ち上げフッキング。空振りもあれば、がっちりかかる時もあり運任せの釣りだ。結局本命はこの一本のみだったが、Yさんも帰宅寸前に本命を一本釣り上げ、楽しい釣行となった。次は家族を連れて、のんびりフィッシングに興じてみようと思う。

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